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側弯症

2022年8月10日


 
 
 側弯症とは、本来なら正面から見ると真っ直ぐに並んでいる脊椎(背骨を構成する骨)が捻じれて左右に曲がっている病気のことです。
発生頻度は1%前後であり、男子より女子に発症しやすいとされています。
側弯症の原因は様々なものが挙げられますが、最も多いのは原因がはっきりしない”特発性側弯症”です。
特発性側弯症は思春期の女子に多く発生することが知られています。
そのほか、筋肉や神経の病気なども側弯症を引き起こすことが知られており、姿勢の悪さなども原因になることがあります。
発症すると、肩や腰の高さに左右差が生じる,胸の形が変形するなど様々な症状が現れます。
背骨の曲がり方が緩やかな場合は少しの不快症状しか生じないこともありますが、曲がりが強い場合では慢性的な腰や背中の痛み,心臓や肺の圧迫による機能低下を引き起こすことがあります。
また、見た目にも深刻な影響を与えるため、必要に応じて背骨を真っ直ぐに矯正する装具の使用や手術などの治療を行います。
 
 

側弯症の原因

 
 

 
 
 側弯症は”機能性側弯症”と”構築性側弯症”という2つのタイプがあります。
機能性側弯症は、姿勢の悪さなどが原因であり、骨盤が傾くことによって背骨が曲がって見えるようになるタイプのものです。
背骨自体に異常はないため姿勢を矯正することによって改善することができます。
また、このタイプの側湾症は慢性的な腰痛などをかばう体制を続けることで発症することも少なくはありません。
一方、構築性側弯症は背骨自体に捻じれなどが生じ発症するタイプのものです。
はっきりした発症原因はわからないことが多いですが近年では、特定の遺伝子が発症に関与しているとの報告も上がっています。
またそのほかにも、神経や筋肉,背骨の形自体の生まれつきの異常,マルファン症候群など体を作る組織に異常を引き起こす病気も側弯症の原因になることがあります。
また、最近増加しているのは変形性側弯症です。
椎間板の加齢による変性がベースにあり、肉体労働や生活習慣により、側湾が惹起されて発症します。すべり症や脊柱管狭窄症を合併することが多く、高齢化に伴い患者様は年々増加しています。
 

側弯症の症状

 
 
 側弯症は背骨が左右に曲がる病気のことです。
軽度な変形の場合は自覚症状がほとんどないことも多いが背骨の変形が強くなると肩の高さや腰のくびれが左右不均一になり、肩甲骨が突出するなど、見た目に大きな影響を及ぼします。
また、体幹バランスが悪くなったり、骨盤が傾きやすくなったりすることで腰や背中の痛みも現れるようになります。
そしてさらに背骨の変形が進むと肋骨も変形していくため、胸を圧迫して心臓や肺の機能が低下するケースもあります。
変形性側湾症では、腰部脊柱管狭窄症の症状である間欠跛行や下肢のしびれ、排尿障害なども出現します。
 
 

側湾症診断の画像検査


 
 
 
 
 背骨や肋骨の変形の有無や程度を調べるため、X線検査,CT検査,MRI検査などの画像検査が必要となります。
また、機能性側弯は腰椎椎間板ヘルニアなどの病気が原因になることもあるため、必要に応じてそれらの病気の有無を調べる画像検査が必要になることがあります。
変性側弯症では、すべり症や脊柱管狭窄症を調べるため、MRI検査などが必要になります。
 
 

側弯症の予防

 
 
 側弯症ははっきりした原因がわからないケースも多いですが、機能性側弯症は姿勢の悪さや椎間板ヘルニアなどの病気が原因で引き起こされます。
そのような場合は、側弯症が進行する前に姿勢を正すためのトレーニングをしたり、原因となる病気の治療を行ったりすることで予防が可能です。
また、原因がはっきりわからない場合や生まれつきの病気が原因の場合は、進行を抑えるためにできるだけ早く専門的な経過観察や治療を受けることが大切です。

 
 
 

いかがでしたでしょうか?
側弯症でお悩みのあなたにとってこの記事を読んで、少しでも参考になったのであれば幸いです。側弯症によって引き起こされる様々な症状もあることから、治療を行うことはとても大切です。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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