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捻挫の症状と原因、予防、処置

2022年6月24日


 
 
 捻挫はスポーツ時の中で最も多い外傷です。
捻挫をすることによってしばらく運動ができなくなり、日常生活にも支障をきたす恐れもありしっかり予防、ケアをすることが大切です。
ここでは、捻挫の症状や原因,捻挫に対する応急処置に合わせて、捻挫の予防法をご紹介します。
 
 
 
 
 

捻挫とは

 
 

 
 
捻挫とは、外力がかかることにより、関節を支えている靱帯や関節包などの軟部組織,軟骨が損傷することをいいます。
損傷の多くは、靱帯のゆるみや一部もしくは完全な断裂であり、X線(レントゲン)検査で写る関節の骨折や脱臼は含まれません。
捻挫は、足関節や手関節,肩関節や膝関節など、全身のあらゆる関節部位で起こります。
きっかけはスポーツ活動中の激しいぶつかり合いや、走っている最中の急な方向転換,交通事故や転倒,日常生活中に段差を昇り降りした時など様々です。
自覚しやすい主な症状は、患部の腫れと痛みの2つ。
この他に皮下や関節内の出血、熱感などが見られることもあります。
膝関節捻挫では、損傷した靱帯の種類により、痛みを自覚しにくいこともあります。
しかし、こうした捻挫を放置してしまうと、半月板の損傷など、新たな問題が生じる可能性があります。
捻挫した時は速やかに「RICE(ライス)処置」と呼ばれる応急処置を行い、医療機関で適切な検査や治療を受けることが大切です。
 

RICE(ライス)処置とは

 
 

 
1.Rest(安静)
 怪我をしたらまず、安静に保つことが大切です。
安静とは必ずしも横にして寝かせるとは限りません。
むやみに動かすと悪化してしまう可能性があるので、患部にタオルや添え木などを当てて固定します。
 
2.Icing(冷却)
 患部を氷や氷水などで冷やします。
体温を下げることで、患部の毛細血管が収縮して、腫れや内出血,痛みなどが抑えられます。
ただし、冷やしすぎると凍傷になるリスクがあるので注意が必要です。
具体的には、氷のうやビニール袋に氷を入れて患部に当て、20分〜30分ほど冷やします。
ピリピリとした痛みが出た後、無感覚な状態になったら一度氷を外してゆっくり皮膚感覚を取り戻します。
その後再び氷を当てます。これを何度か繰り返すことによって凍傷のリスクを抑えながら患部の冷却を行うことができます。
 
3.Compression(圧迫)
 患部にテープなどを巻いて圧迫し、腫れや内出血を最小限に抑えます。
きつく圧迫しすぎると、血流障害や神経障害を起こすので、しびれや変色が生じたらすぐに緩めます。
 
4.Elevation(挙上)
 患部を心臓より高い位置に保ちます。
血液が心臓に向かって流れるので、内出血による腫れを防ぐことができます。
患部の下に座布団やクッション,たたんだ毛布などを敷くなどです。
 

捻挫の原因

 
 関節に強い力が加わり、本来の運動とは異なる非生理的な運動が生じることで起こります。
例えば、足首を大きく内側にひねるなどが、関節の非生理的運動の一例として挙げられます。
足関節を内側にひねることによる捻挫は、足関節内反捻挫とも呼ばれ、スポーツ時や日常生活中など様々な場面で数多く発生しています。
 足関節内側捻挫の場合は、足関節の外側、外くるぶしの付近にある外側靱帯のうち、前距腓靱帯が引き伸ばされる、あるいは一部が切れることにより捻挫に至ることが多いです。
 

 
膝の捻挫の中でもよく見られる内側側副靱帯損傷は、膝関節の外側から内側にかけて外力がかかることなどを原因として起こります。
このような膝関節捻挫はスポーツ活動中のジャンプ着地や急なターン、相手選手のタックルを受けた際などに起こることがあります。
 

 
肩の捻挫の一つで肩甲骨と鎖骨の間にある肩鎖関節の捻挫もまた、相手選手との接触を伴うコンタクトスポーツ時に起こることがあります。
具体的な種目の一例としては、柔道やラグビーなどが挙げられます。
この他、交通事故や転落、転倒時に肩の外側を強打することなども原因となります。
 

 
また、首の捻挫である頚椎捻挫はいわゆるむち打ち損傷(正式名称は外傷性頚部症候群)の病態の1つで、交通事故などの際、首の損傷を避けるために筋肉を緊張させる防御反応が起こることが原因になっています。
 

 
 
 
 

捻挫の症状

 
 捻挫の主な症状は、患部の痛みと腫れです。
痛みと腫れの程度は、靱帯の損傷が大きいほど強くなる傾向にあります。
ただし、膝関節にある靱帯の1つ、前十字靭帯は損傷しても痛みを自覚しにくく、保存療法では治癒が難しいという特徴を持つことから、症状の程度に関わらず医療機関を受診することが大切です。
このほか、捻挫の重症度や損傷部位などにより関節のぐらつき(不安定性)や可動域の制限,内出血などが生じることもあります。
捻挫による強い痛みや腫れなどの症状は受傷してから数週間〜数ヶ月経つと和らいでいき、そのあとは運動時の痛みや不安定性が自覚できる主な症状になります。
この状態で無理をしてしまうと他の組織の損傷などに繋がり、慢性的な痛みや関節の変形などを生じることもあるため、捻挫をした時点で適切な診断と治療を受けることが重要です。
 
 
 

捻挫の予防

 
 

 
①スポーツ前にはしっかりウォーミングアップ
 急に体を動かすと思うように動けずバランスを崩して転んだり、人や物にぶつかったりすることがあります。
スポーツをする前には手首,足首を回したりストレッチをしたりと十分に準備運動を行うことが大切です。
普段運動をする習慣がない人はもちろん、運動し慣れてる人も油断は禁物です。
 
②サポーターやテーピングを使って保護
 膝や足首にサポーターをつける、指にテーピングをするなど、捻挫しやすい部位を安定させ保護する方法もあります。
 
③正しいサイズの靴を履く
 足にフィットした歩きやすい靴を履くことが捻挫予防に繋がります。
足に合ったものを履くこと以外にも、なるべくかかとの低くなった安定感のある靴を選ぶとより捻挫のリスクを避けることができます。
 
 
いかがでしたでしょうか?捻挫の処置や予防法を正しく行うことで、痛みの予防、早期回復に繋がります。怪我が無いのが一番ですが、不慮のアクシデントに備え知識を持っておくのは良いことです。もし、捻挫をしてしまった時の参考にしてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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