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股関節の痛みの種類

2022年7月19日


 
 
 股関節について
あなたは今、股関節の痛みでお悩みはありますか?
今回、股関節の症状について紹介していきます。
 
 

変形性股関節症

 
 

 
 
 変形性股関節症とは、股関節を構成する骨や関節軟骨に不具合が生じることで股関節軟骨の減少,骨の変形をきたす病気です。
病状の進行に伴い関節の痛みや動きに制限が生じ、日常生活にも支障が出るようになります。
加齢と共に徐々に悪化することもあり、適切なタイミングで治療するかどうかを決定することが重要です。
そのため、痛みがなくても定期的に専門医に受診して経過を観察しながら、適切な時期に適切な治療を受けることが大切です。
 
 股関節は丸いボールのような大腿骨の骨頭と、骨盤側で受け皿となるお椀型の寛骨臼が組み合わさって構成されています。
発育時に股関節の噛み合わせが悪かったり、加齢によって関節軟骨がすり減ったりすると股関節のスムーズな動作が障害を受けて変形性股関節症が生じます。
・発育性股関節形成不全
 日本においては、変形性股関節症の発症の主な原因となっています。
ただし、発育性股関節形成不全を生じた全ての方が変形性股関節症を発症するわけではありません。
・加齢による軟骨の摩耗
 加齢に従い軟骨が弱くなり、長年の負担が積み重なってすり減ることも変形性関節症の一因です。
社会全体の長寿,高齢化が進み、結果的に変形性股関節症の患者さんも増えています。
また近年の日本における変形性股関節症の増加と食生活の欧米化との関連も考えられています。
 

リウマチ性股関節症

 
 関節リウマチとは、自身の正常組織に対し、誤って免疫細胞が攻撃してしまう自己免疫性疾患の1つと考えられていますが、原因は解明されていません。
関節内にある滑膜という組織に炎症が起こり、全身の関節の変形や痛みを生じます。
治療は抗リウマチ薬やステロイドの投薬などによる保存的治療を行い、それでも痛みが改善しない場合や股関節の変形が強く日常生活に支障を来している場合は人工股関節置換術(THA)などの手術加療を検討する必要があります。
 

大腿骨頭壊死

 
 

 
 
 病気や怪我のために骨に血液が十分に流れなくなると骨の細胞が死に、骨が衰えていきます。骨が衰えていくにつれて周囲の軟骨が劣化し、痛みやその他の痛みが発生します。
このような状態は骨壊死と呼ばれ、大腿骨(太ももの骨)の上端部で最も多く見られます。
通常は30〜60歳で発症しますが、何歳の方でも発症する可能性はあります。
 
 この病気には多くの原因があり、時間の経過と共に悪化して行きます。
股関節の大腿骨頭壊死は、大腿骨の上端部への血流が遮断されることで発生します。
大腿骨のうち影響を受ける部分は骨頭(股関節のソケット部分にはまる球状の部分)と頸骨(骨頭のすぐ下の部分)から成ります。
血流が途絶えると大腿骨のこれらの部分が壊死していきます。
 
 大腿骨頭壊死は、股関節骨折や股関節脱臼に続いて発生することがあります。
さらに、糖尿病,鎌状赤血球貧血,腎臓病,アルコール依存症,痛風,ゴーシュ病(長い骨や骨盤の外層が侵食されるなどの多くの異常が起きる遺伝性疾患)などによっても引き起こされることがあります。
また、ステロイド剤の高用量あるいは長期間の使用によって大腿骨頭壊死が発生することもあります。
減圧症(潜水したダイバーが海面に上がる時など、人が高圧の環境から低圧の環境に移動するときに起こる病態)も原因となり得ます。
時には原因を特定できない場合もあります。
 
 大腿骨頭壊死の症状として、大腿骨頭壊死にかかっただけでは特に痛みは生じません。
痛みは壊死した骨頭が陥没して初めて起こり、陥没が大きくなるにつれて痛みも強くなっていきます。
症状が進むと関節面も変形し寛骨臼が破壊されていきます。
初期の頃は歩行の際や階段昇降時に股関節に痛みや違和感を覚える程度ですが、そのあと痛みが持続するようになります。
また股関節の変形に伴い、関節の動く範囲が狭くなったり、跛行(はこう:足をひきづって歩くこと)が生じたりと、正常に歩けなくなってしまいます。
 

大腿骨頸部骨折

 
 

 
 
 大腿骨頸部骨折とは、大腿骨の一部である大腿骨頸部と呼ばれる部分に生じる骨折です。
大腿骨は人体の中でも太い骨ですが、加齢や骨粗しょう症など、骨がもろくなる状態が重なると大腿骨頸部骨折を発症しやすくなります。
高齢化の進む日本において、大腿骨頸部骨折は増加の一途を辿っており、転倒をきっかけに骨折が生じ、その後寝たきりになってしまう方も少なくありません。
日本では年間約10万人受傷しており、女性に多いとも言われています。
大腿骨頸部骨折を発症すると、日常生活に著しい障害を引き起こすことになります。
そのため、可能な限り手術的な治療介入を行い、機能回復を図ることが推奨されています。
 
 大腿骨とは、太ももを形成する骨のことを指します。
大腿骨はその付け根において骨盤骨と共に股関節を構成する大切な骨でもあります。
大腿骨頸部とは、大腿骨の中でも股関節を形成する側の付け根に当たる部分です。
大腿骨頸部と骨盤との間で構成される股関節は、可動性,安定性を高めるために「関節包」と呼ばれるもので両者が強化されています。
関節包はいわゆる靱帯のことであり、股関節がしっかりと滑らかに動くことができるような構成を取っています。
大腿骨頸部骨折は、関節包の外で生じたのか内部で生じたのかに応じて区別され、関節包の内部における骨折のことを指します。
一方、関節包の外側で頸部骨折を起こすこともあるが、この場合は大腿骨転子部骨折と呼びます。
関節包の内側で、骨に対する血液供給量に差があるため、このように分類されています。
関節包の外側は血流がいいですが、内側は血流が乏しいのです。
この血流量の差は、そのまま骨折の治りやすさにも影響を与えることが知られており、血流の乏しい関節包内の骨折である大腿骨頸部骨折ではなかなか骨が治りません。
逆に血流が豊富な関節包外の骨折である大腿骨転子部骨折では骨がくっつきやすいです。
大腿骨頸部骨折では何かしらの原因で骨がもろくなっていることが基盤で骨折が発症します。
骨がもろくなる要因として代表的なのは、骨粗しょう症です。
そのほかにも糖尿病,腎機能低下,甲状腺機能亢進症,胃切除術の既往,喫煙,加齢,未産などもリスク因子として挙げられます。
特に女性において骨密度が低下影響を受けやすく、転倒をきっかけに骨折が発症します。
しかし、明らかな外傷がなくても大腿骨頸部骨折は発症することも知られています。
 
 大腿骨頸部骨折を発症すると、足の付け根の痛みと腫れを認めるようになり歩行困難になります。
関節包に包まれていない部位で発症する大腿骨転子部骨折の場合は骨折に伴う出血が進行するリスクも高く、貧血症状を呈することもあります。
大腿骨頸部骨折は高齢者に生じることが多いということもあり、認知症の方に発症することもあります。
そのため骨折していても症状の訴えが乏しいこともあります。
また、何かしら介護が必要な方に対して、介護中に生じる軽微な外傷から骨折が発症することもあります。
必ずしも転倒と関連して骨折が発症すると限らないことや、訴えがはっきりしない場合もあることは骨折の発症をより早期に発見するためにも重要な視点となります。
 
 
 
いかがでしたでしょうか?股関節の痛みはいくつか存在します。その症状によって処置や予防法も変わってきます。正しく行うことで、痛みの予防、早期回復に繋がります。痛みが無いのが一番ですが、不慮のアクシデントに備え知識を持っておくのは良いことです。もし、股関節に痛みを感じることがありましたら是非当院へ一度足を運んでみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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