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足底筋膜炎と扁平足について

2022年8月30日


 
 

 足底について

 
 

足底腱膜炎

 
 

 
 
 足底腱膜炎とは、足底腱膜と呼ばれる足の裏に存在する腱膜が炎症を起こした状態のことです。
足底腱膜炎は、足底のアーチ構造(いわゆる土踏まず)を支えており、足にかかる衝撃を吸収するクッションのような役割を果たすほか、吸収した衝撃を逆に蹴り出す際のエネルギーとして活用する役割を果たしています。
しかし、足底腱膜が生じると衝撃が吸収されにくくなったり、蹴り出す時の力のバランスが悪くなったりするため、歩く・走るなどの動作がしにくくなります。
一時的に良くなっても再発することが多く、走るなどのスポーツをするほど、症状が強くなる場合もあります。
進行すると手術が必要になることもあるほか、通常通りの運動ができず、スポーツや日常生活が制限されることもあるため早めに治療や対策を行うことが大切です。

 

足底腱膜炎の原因

 
 
 足底腱膜炎に負担が生じることによって炎症が生じます。
足底腱膜に負担がかかる動作としては、陸上競技・球技などのスポーツや長時間歩き続けること、立ち続けることなどが挙げられます。
また、自分の足に合っていない靴を履いていたり、硬い道路などでトレーニングをしていたりする場合も足底腱膜に負担がかかりやすくなります。
そのほか、足の筋力が乏しい場合や柔軟性が乏しい場合、扁平足や外反母趾など足に変形がある場合にも足底腱膜に負担がかかり、足底腱膜炎の原因となることがあります。
 
 

足底腱膜炎の症状

 
 
 
 
 足底腱膜炎は、かかとを中心として足の裏に痛みが生じます。
痛みは階段を上るときやつま先立ちをするときに強くなると言われています。
また、足の筋肉がこわばっている状態から足を動かすときにも痛みが強くなる傾向があります。
例えば、朝寝起きで初めて歩く際や、長時間座った状態で急に歩く際などにおいて痛みを感じやすいです。
この場合の痛みはかかとの下側からつま先に向かって痛みが広がります。
このような症状は運動をし始めたときに感じますが、次第に軽くなります。
しかし、運動をする時間が長くなると再び痛みが強くなることが一般的です。
重症化すると歩けないほど強い痛みに発展することもあります。
 
 

足底腱膜炎に効果的なストレッチ

 
 
 ふくらはぎの筋肉が硬くなると足底にかかるストレスが増えるため、足底腱膜だけでなく、周りの筋肉や腱のストレッチも同時に行うのがおすすめです。
◎足底のストレッチ
 足底が伸びるのを意識しながら、足のかかとから足首にかけてゆっくり反らします。
10回を1セットとして1日3セット以上を目標に行います。

 
◎ふくらはぎのストレッチ
 右足を前にして前後に足を開きます。
両足ともかかとは床につけるのがポイントです。
右膝をゆっくり曲げて左足のふくらはぎを伸ばします。
壁を押しながら行うと体重が後ろの足にかかりやすくなって効果的です。

 
 

扁平足

 
 

 
 
 扁平足とは、足の裏の”土踏まず”の構造が潰れて足の裏が平らになった状態のことを指します。
“土踏まず”とは体重を効率よく支えるアーチ状の構造のことです。
この構造はさまざまな靭帯や腱などによって構成されていますが、これらが緩んだり切れたりすることで、アーチ構造が潰れて扁平足の状態になると考えられています。
幼児期に見られる扁平足は足関節周りの靭帯が緩むことが主な原因ですが、成人になってから発症する扁平足は加齢による靭帯の変性や体重の負荷などで靭帯が切れることが原因です。
幼児期の扁平足や幼児期から成人まで扁平足の状態が続いている場合は、痛みなどの自覚症状はないですが、靭帯が切れることによって成人以降に発症する扁平足は内側のくるぶし周囲に痛みや腫れを伴い、進行すると足が変形して歩行障害を引き起こすこともあります。
基本的には筋力トレーニングやアキレス腱ストレッチなどのリハビリテーション、アーチ構造をサポートする足底板の使用によって対処することが可能ですが、重症な場合は手術が必要となるケースもあります。
 
 

扁平足の原因

 
 
 扁平足は足裏のアーチ構造が潰れることによって引き起こされます。
足裏のアーチ構造は足の骨を支える種々の筋肉や靭帯などによって作られており、アーチ構造を形成する靭帯が緩んだり腱が切れたりすることによって扁平足の原因となります。
幼児期から見られる扁平足の主な原因は足関節周りの靭帯が緩むことによって引き起こされますが、先天性垂直距骨や先天性足根骨癒合症など、生まれつきの骨の変形、筋肉や神経の病気などが根本にあるケースもあるため注意が必要です。
一方、成人になってから発症する扁平足は中年以降の女性に多く、原因はアーチ構造を吊り上げる働きのある後脛骨筋の腱が加齢に夜変性や体重の負荷によって切れることと考えられています。
 
 

扁平足の症状

 
 
 幼児期に見られる扁平足の多くは病的な症状が生じることはありません。
多くは7〜8歳頃までに足裏のアーチ構造が形成されていきます。
しかし、体重をかけなくても足裏が平らになっている、手で矯正しても柔軟性がない扁平足の状態の場合は上述したような先天的な病気の可能性があり、歩行時の痛みや疲れなどを引き起こすことがあります。
一方、成人以降に発症する扁平足では内くるぶしの下に痛みや腫れが生じることが特徴です。
また、発症から時間が経過するとともに、扁平足の変形が目立つようになり、進行すると足が硬くなり歩行障害を引き起こすこともあります。
 
 

扁平足の予防となるストレッチ

 
 
 床にタオルを置き、両足をタオルの端に乗せます。
足指を使ってタオルを手繰り寄せます。
10回を1セットとして1日2セットを目安に行います。

 
 
 

いかがでしたでしょうか?
 足のことでお悩みのあなたにとってこの記事を読んで、少しでも参考になったのであれば幸いです。足底筋膜炎や扁平足によって引き起こされる様々な症状もあることから、治療を行うことはとても大切です。予防やトレーニングを行うことも痛みと密接な関係があります。この記事を参考にしてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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