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熱中症の症状と対策

2023年5月29日

 

熱中症とは、高温多湿な環境下で体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が壊れるなどして発症する障害のことを言います。
かつては、夏の暑さや炎天下で具合が悪くなったり倒れたりする状態は日射病などと呼ばれていました。
また医学的には、以前は重症度に応じて熱疲労,熱けいれん,熱射病などと呼ばれていました。
しかし、必ずしも熱が加わる灼熱のような状況でなくても発症する恐れがあることから現在では「熱中症」と一括りにして呼ばれるようになりました。
熱中症は炎天下の中での運動などで発症しやすいことが知られていますが、高齢者が熱帯夜にエアコンを使用せずに寝ているうちに発症することもあります。

熱中症の原因

熱中症の原因は、体温が上昇して体温調節機能のバランスが崩れて体内に熱が溜まってしまうことです。
体温が上昇した場合、人の体は適度な体温を維持するために汗をかいたり皮膚温度を上昇させたりして熱を体外へと放出します。
この機能が損なわれることで熱中症が生じます。

熱中症になる要因には以下のようなものが挙げられます。

・気象条件(気温が高い,湿度が高い,風が弱い,日差しが強い)
・65歳以上,15歳未満
・持病がある(心疾患,肺疾患,精神疾患,高血圧,糖尿病,認知症など)
・肥満
・最も暑い日中の行動(激しい運動や慣れない運動,長時間の野外活動,水分摂取が少ない)
・健康状態が良くない
・エアコンなどの空調設備を使用していない

熱中症の症状

軽度な熱中症の場合、めまいやだるさ、気持ち悪さなどの症状が見られ、重くなるに連れて吐き気を強く感じたり、意識障害をきたしたりすることがあります。
具体的な症状は重さによってⅠ度(軽度),Ⅱ度(中等度),Ⅲ度(重症)に分けられます。

◎Ⅰ度(軽度)
・めまい
・立ちくらみ
・筋肉のこむら返り
・手足のしびれ
・気分不快

◎Ⅱ度(中等度)
・頭痛
・吐き気や嘔吐
・体のだるさ
・力が入らない

◎Ⅲ度(重症)
・高体温
・意識がない
・全身のけいれん
・呼びかけに反応しない
・まっすぐに歩けない,走れない

熱中症の対策

◎室内では
・扇風機やエアコンで温度を調節
・遮光カーテン,すだれ,打ち水を利用

◎屋外では
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用,こまめな休憩
・天気のいい日は日中の外出をできるだけ控える

◎からだの蓄熱を避けるために
・通気性の良い吸湿性,速乾性のある衣服を着用する
・保冷剤,氷,冷たいタオルなどでからだを冷やす

◎こまめに水分補給を
室内でも屋外でも喉の渇きを感じる前にこまめに水分補給,塩分,スポーツドリンクなどを補給する(1日あたり1.2Lが目安)

◎特に注意が必要な方々
・子供は体温の調節能力が十分に発達していないので気を配る必要がある
・熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者
・障がいをお持ちの方も自ら症状を訴えることができない場合があるため配慮が必要

いかがでしたでしょうか?

これから夏本番を迎えます。ますます暑くなることが予想されます。この記事を読むことによって何かの手助けになれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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