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アトピー性皮膚炎の概要・ツボ
2024年2月22日
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下し痒みを伴う湿疹が良くなったり、悪くなったりを繰り返す病気のことです。
子どもの頃に発症することが多く、一般的には成長とともに症状は改善していきますが、成人でも1〜3%の人が罹患しているとされます。
明確な発症メカニズムは解明されていないですが遺伝やアレルギーを起こしやすい体質などが発症に関与していると考えられており、喘息や花粉症などアレルギーによる病気を併発しやすいのも特徴です。
アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下することが原因で引き起こされる病気です。
私たちの皮膚は4つの層で構成されており、最も外側を”角質層”と呼びます。
角質層には皮膚内部の水分が蒸発して皮膚が乾燥したり、病原体や異物が侵入したりするのを防ぐ働きがあります。
このような働きをバリア機能と呼びますが、アトピー性皮膚炎はこのバリア機能が低下するため皮膚に異物が侵入しやすくなり、アレルギー反応を引き起こすことで発症すると考えられてます。
一方で、どのようなメカニズムで皮膚のバリア機能が低下するのか明確には解明されていないのが現状です。
しかし、遺伝やアレルギー体質などが関与しているとの考えもあり、近年ではアトピー性皮膚炎患者は皮膚の水分保持を担うフィラグリンと呼ばれるタンパク質が少ないために皮膚が乾燥しやすい状態であることがわかっています。
アトピー性皮膚炎の症状
アトピー性皮膚炎は痒みを伴う湿疹が生じ、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
特に、ダニ,カビ,汗などによる物理的な刺激やストレスなどはアトピーの症状を悪化させることが知られています。
アトピー性皮膚炎の多くは1歳未満で発症し、発症直後は痒みを伴うじくじくとした赤い発疹が顔から首,頭皮,手,腕,脚などに現れます。
そして1〜2ヶ月ほど経過すると患部が乾燥して皮膚が厚くなったように変化していくのが特徴です。
発症部位や痒みの程度には個人差がありますが一般的に乳児は身体の広い範囲に湿疹ができることが多く、成長すると首の全面や膝,肘の内側など限られた部分にのみ現れるようになります。
また、痒みは非常に強いことが多く、患部を掻きむしってしまうことで皮膚のバリア機能がさらに低下し症状がさらに悪化するという悪循環に陥ってしまうことも少なくないです。
さらにウイルスや細菌などが侵入して感染症を合併することもあり、長期間アトピー性皮膚炎を患っている人で特に顔の症状が強い場合は10〜30歳代で白内障や網膜剥離などを引き起こすケースがあるため注意が必要です。
アトピー性皮膚炎に効果的なツボ
・曲池(きょくち)・・・手のひらを上にして肘を曲げたときにできる横ジワの線上で、外側(親指側)の端っこにある。
肌の潤いに効果があります。
・合谷(ごうこく)・・・手の甲を上にして、人差し指と親指の付け根の間を強く押して痛みがあるところ。
湿疹など肌のトラブルに効果があります。
・足三里(あしさんり)・・・膝のお皿のすぐ外側にある窪みから、指幅4本分下がったところにある。
身体全体の治癒力を高める効果があります。
合谷との組み合わせで、より効果を発揮します。
・三陰交(さんいんこう)・・・内くるぶしの中心から膝方向へ指の幅4本分上がった骨の際にある。
その辺りをグリグリ押してズーンと響く部分が三陰交。
身体の冷えを取り除き、肌の調子を整えます。
いかがでしたでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。