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ガングリオンの原因と治療法

2024年5月13日

 ガングリオンとは関節包(関節を包む組織)や腱鞘(腱を包む組織)に何らかの変性が生じることで手や指の関節にシコリができる病気です。
また、シコリは内容物の量によって大きくなったり小さくなったりすることが特徴の一つです。
30歳代前後の女性に多く見られる病気で、必ずしも手や指をよく使うと発症するわけではなく、明確な発症のメカニズムは不明です。
痛みなどの症状を伴わないことも多く、発症に気がつかないケースも少なくありません。
ですが、手首などの神経の近くに発生したガングリオンが大きくなって神経を圧迫すると痛み,痺れ,感覚麻痺,筋力低下などの症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。

ガングリオンの原因

関節を包む”関節包”や腱を包む”腱鞘”などの組織が損傷されることが根本的な原因です。
そして、その突起状に飛び出した袋の内部に関節内を満たす”滑液”が流れ込んでゼリー状になったものがガングリオンの正体です。
しかし、どのようなメカニズムで関節包や腱鞘に突起のような変形が生じるのかは明確には解明されていません。
また、稀にガングリオンは骨・筋肉・神経などを圧迫するように大きくなることもあります。
これはその部位で生産された粘液が変性して固まって形成されたものであると考えられます。

ガングリオンの症状

ガングリオンは関節や腱から小さなしこりのような病変として発症します。
発生しやすい部位は手の平側の親指や指の付け根ですが、手の甲側,手の平側,指の付け根など様々な部位に発生する可能性があります。
発生初期の段階では通常は米粒大の大きさですが、手首や指をよく使い続けると大きくなるのが特徴で、ピンポン玉ほどのサイズに生育することも少なくないです。
また、ガングリオン自体に痛みやかゆみなどの症状はありませんが、しこりが大きくなると神経を圧迫して痛みやしびれ,運動制限を引き起こすことがあります。
特に手首や親指の付け根などに発生したガングリオンは手首を通る正中神経と呼ばれる太い神経を刺激し、痛みを引き起こしやすいことが知られています。

ガングリオンの治療

ガングリオンは良性の腫瘤(しこり)なので、特に症状が出ていなければ治療を行わなくても良いとされています。
しかし、周りにある神経を圧迫して痛みが出ている場合は吸引治療や手術が必要な場合があります。

①吸引による治療
ガングリオンに針を刺して内容物を吸い出す治療です。
これによってガングリオンが小さくなったり、場合によっては消失したりするため神経を圧迫することがなくなり、痛みが軽減します。
身体への負担が少なく短い時間で簡単に行える治療なので治療としては1番はじめに行われることが多いです。
ですが、腫瘤(しこり)の原因となっている関節包(関節を包む組織)や腱鞘(腱を包む組織)にくっついている袋は残ったままなので再発する可能性があります。
何度も繰り返し吸引を行うことで袋が小さくなっていき腫瘤ができにくくなることもあります。

②手術
注射による吸引を何度も行っても再発を繰り返す場合や重度な神経症状が出ている場合は、手術による治療を行う場合があります。
関節包や腱鞘にできた袋を根本から切除する手術をするので再発しにくいです。

いかがでしたでしょうか?

ガングリオンは良性のしこりなので特に痛みや痺れがない場合は病院へ行く必要はないです。
ですが、痛みや痺れが出たり、腫瘤の見た目が気になったりするようであれば受診してみましょう。
当院でも、治療が必要かの判断や周りの神経や筋肉が圧迫されてる際の治療を行うことが出来ますので、
ガングリオンが気になる方は、是非一度当院へご相談ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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