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バセドウ病の要因とツボ
2025年5月08日
バセドウ病とは
バセドウ病とは、甲状腺のはたらきが異常に活発になることで甲状腺ホルモンが過剰に産生される病気です。
発症頻度は1,000人に0.2~3.2人とされていますが若い女性に発症しやすいのが特徴です。
バセドウ病は適切な治療をしないまま放置すると、心不全や骨粗しょう症などを引き起こすリスクが高くなるため早期発見・早期治療が重要です。
バセドウ病の原因
バセドウ病の原因は、甲状腺を刺激する”TSH受容体抗体”が体内で産生されるようになることです。
甲状腺ホルモンは脳の下垂体から分泌される”甲状腺刺激ホルモン(TSH)”が甲状腺を作る細胞表面に存在する”TSH受容体”に結合することによって甲状腺を刺激し、分泌が促されます。
バセドウ病ではTSH受容体抗体が結合し、甲状腺を過剰に刺激することで甲状腺ホルモンの過度な分泌が生じます。
どのようなメカニズムでTSH受容体が産生されるようになるのか明確なメカニズムは解明されていません。
しかし遺伝の関与も指摘されている他、もともとバセドウ病になりやすい体質の人が過度なストレス,過労,重度な感染症,妊娠,出産などを契機に発症するケースも多いです。
バセドウ病の症状
バセドウ病を発症すると、甲状腺ホルモンの過剰分泌が引き起こされます。
甲状腺ホルモンは全身の臓器に作用して新陳代謝を促す作用があります。
また、バセドウ病は自律神経の一種である交感神経のはたらきを活性化するカテコールアミンの分泌量も過剰になることが知られています。
その結果、動悸,体重減少,手の震え,過剰な発汗,下痢などの身体的症状,イライラ感,不眠,落ち着きのなさ,疲労感などといった精神的症状が見られるようになります。
また、過度に刺激されることによって甲状腺は大きく腫れ、喉の違和感を自覚することも少なくありません。
さらに目を動かす筋肉や脂肪に炎症を引き起こすことで腫れを生じ、目が内側から押し出されるように見える”眼球突出”が現れるのもバセドウ病の典型的な症状の1つです。
悪化すると瞼や結膜に充血,目の動きの異常,ドライアイなどを引き起こします。
さらにバセドウ病は適切な治療をしないままの状態が続くと心臓に過度な負担がかかって不整脈を引き起こしたり、心不全を起こしたりするケースも少なくないです。
また、骨の代謝が活発になることで骨が脆くなり、些細な刺激で骨折しやすくなる可能性があります。
バセドウ病に有効なツボ
①兪府(ゆふ)
腎経のツボ。
腎経は甲状腺の近くを通るので、ここを刺激することで甲状腺機能の調整が期待できます。
鎖骨の真下、胸の大きな骨の際から指1本分の位置。
②照海(しょうかい)
腎経のツボ。
内くるぶしの真下にあるくぼみのあたり。
③人迎(じんげい)
自律神経のはたらきが整い、血圧を下げる効果の高いツボ。
のどぼとけから少しずつ外側に動かし、脈を感じるところ。
いかがでしたでしょうか?
バセドウ病に有効なツボを3つ紹介しました。
ぜひご活用ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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