スタッフブログ
ヘルニアの要因とツボ
2024年11月07日
椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは、背骨を構成する骨(椎骨)の間にある軟骨(椎間板)が変性して後ろに突出する病気です。
椎間板は椎骨同士をつなぎ、クッションのように衝撃を吸収する役目を持っていますが、これが突出すると一部が近くにある神経や脊髄を圧迫するため、痛みやしびれなどの症状が見られるようになります。
椎間板ヘルニアは背骨のどの部位にも生じる可能性がありますが、特に腰に生じやすいことが特徴です。
安静にしていれば症状が治まることもありますが、無理に体を動かすと症状が悪化することもあります。
椎間板ヘルニアの種類
椎間板ヘルニアは生じる場所によって「頚椎椎間板ヘルニア」「胸椎椎間板ヘルニア」「腰椎椎間板ヘルニア」に分けられます。
頚椎椎間板ヘルニアは頚椎に生じ、特に動きの大きい第3頚椎と第4頚椎の間から第6頚椎第7頚椎の間の中下位部分に生じることが一般的です。
胸椎椎間板ヘルニアは、5つある腰椎のうち第4腰椎と第5腰椎、その下にある仙骨の間に多く生じる傾向があります。
椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアは、何らかの動作によって椎間板に圧力がかかることあるいは、加齢などの原因で生じることがあります。
例えばスポーツで体を激しく動かしたり、日常生活で重いものを持ったりすると椎間板に強い圧力がかかり、髄液(椎間板の中央にあるゼリー状の軟骨)が突出して生じることがあります。
また、長時間の前屈みや中腰などの体勢も原因となり、比較的若い方でも発症する可能性があります。
一方、年齢を重ねると加齢によって水分が失われて椎間板が弾力性を失い、変性することで椎間板ヘルニアを生じることがあります。
このほか、遺伝や喫煙が関与していることも分かって来ています。
椎間板ヘルニアの症状
①頚椎椎間板ヘルニア
主に首や背中,肩などに痛みやしびれ、肩こりなどが現れます。
脊髄に障害が生じると、力が入らない,箸が使いにくい,ボタンがかけにくいなどの症状が出ることがあります。
進行すると尿が出にくくなったり、転びやすくなったりするなど排尿障害や歩行障害を伴うこともあります。
②胸椎椎間板ヘルニア
主な症状は足に痺れが生じたり、力が入らなくなります。
進行すると下肢の筋力低下,排尿障害,歩行障害などの症状が出現します。
③胸椎椎間板ヘルニア
主な症状は腰やお尻に痛みが生じるほか、太ももやふくらはぎまで痛みや痺れが広がったり、足に力が入らなくなったりします。
腰椎椎間板ヘルニアでは、背筋が伸びていたり横になったりしている状態では症状が軽く、反対に背中を丸めたり前かがみになったりしている状態だと症状が強くなるのが特徴です。
椎間板ヘルニアに効果的なツボ
①頚椎椎間板ヘルニア
・天柱(てんちゅう)
後頭部、髪の生え際、中央のくぼみから左右に触れる太い筋繊維の外側。
・風池(ふうち)
後ろ髪生え際から上1寸(親指の横幅一本分)後頭骨の下、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間で、乳様突起の後ろのくぼみ。
・完骨(かんこつ)
耳の後ろの少し出っ張っている骨の部分。
②胸椎椎間板ヘルニア
・大椎(だいつい)
首を下に倒した時、下の方に触れる大きい首の骨の真下。
・肩井(けいせん)
首を前に曲げた時に出っ張る骨と肩先を結んだ線の真ん中。
・肺兪(はいゆ)
背骨と肩甲骨の間2分の1、肩甲骨の高さ2分の1のところ。
③腰椎椎間板ヘルニア
・腎兪(じんゆ)
ウエストのくびれの高さで、背骨から親指の幅1本分ほど離れた左右両側。
・志室(ししつ)
腎兪よりもやや外側の左右両側。
背骨から親指の幅3本分ほど離れたとこと。
・大腸兪(だいちょうゆ)
背骨と左右の骨盤のラインが交わるところにある。
背骨に沿って親指で上から下にたどって行き、骨盤とぶつかった左右。
いかがでしたでしょうか?
ヘルニアの種類によって効果のあるツボが様々です。
ご自身の症状にあったツボをぜひご活用ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。