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身体のだるさの原因とツボ
2024年3月25日
何となく身体がだるいと感じる経験は誰もが1度はあるのではないでしょうか?
身体のだるさは疲れ以外にもさまざまな原因があって引き起こされます。
“身体がだるい”とは?
“身体がだるい”とはどのような状態を言うのでしょうか。
身体のだるさは医学的には倦怠感と呼ばれる症状です。
肺炎やインフルエンザなどにかかり高熱を出すような場合には全身がだるくなります。
このように倦怠感は何らかの病気の時に現れる症状でもあります。
しかし、病気以外でもだるさを感じることは多く、さまざまな原因が考えられます。
身体のだるさを感じる仕組み
だるさは身体が発する危険信号の一つとされており、休息を必要としているサインです。
身体の状態を一定に保とうとする働きを恒常性またはホメオスタシスと呼びますが、一定の状態を保てなくなりそうだという時に発せられる症状がだるさです。
だるさの他に、熱や痛みなども身体の恒常性に対する危険信号とされています。
だるさには肉体的なだるさと精神的なだるさがある。
スポーツなどで体を動かすと一時的な疲労によって肉体的なだるさが出ることもあります。
肉体的なだるさは休息をとれば短期間で回復することが多いでしょう。
しかし、精神的なだるさはストレスなどから生じることが多く、慢性的にだるさを感じる原因になることもあります。
身体がだるくなる原因
①疲労が溜まりやすい生活習慣
働きすぎで休息がなかなか取れなかったり睡眠不足が続いたりすると疲労が蓄積していきます。
残業続きで自由にできる時間が少ないと疲労だけでなくストレスも溜まります。
疲労の溜まりやすい生活習慣は身体のだるさに繋がります。
また、睡眠時間や食事の時間が不規則だと体内時計が狂い、体調不良を引き起こすことも。
昼夜逆転の生活になると脳の疲労感が強くなり、自律神経の乱れを引き起こす原因となります。
②精神的なストレス
仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、引越しや転勤による環境の変化、結婚や出産による生活の変化など日常的にさらされているストレスや人生の転機におけるストレスなど、さまざまなストレスがあります。
ストレスがかかることにより自律神経が乱れるため、だるさを感じやすくなります。
環境の変化や生活の変化が原因の場合は新しい環境や生活に慣れてくることによって自然とだるさも解消することが期待できます。
しかし、人間関係の悩みなどなかなか解決しないような原因の場合は放置したままだとうつ病などの精神疾患につながる危険性もあります。
③風邪などの急性疾患
風邪のひき始めや治りかけもだるさを感じることがあるでしょう。
風邪の原因となるウイルスにはアデノウイルスやRSウイルスなどさまざまな種類がありますが、だるさを感じるかどうかは感染したウイルスの種類によって異なります。
風邪の他にもインフルエンザや急性肝炎などの急性疾患によってだるさを感じることがあります。
④食生活の乱れ
忙しいからといって朝食を摂らずにいたり昼食を抜いたりしていると栄養が不足して疲れやすくなったり気力が落ちてしまったりします。
野菜や果物をほとんど食べず、たんぱく質や炭水化物ばかりの食生活で栄養バランスが悪い場合にも体調不良にあることがあります。
意外と盲点なのが、食べ過ぎによるだるさです。
身体が必要とする以上のエネルギーを摂取してしまうと消化のために余計な負担をかけることになってだるさを感じます。
お菓子やお酒など糖質の多いものを摂取しすぎると血糖値を下げるためにすい臓に負担をかけ、体内のエネルギーが奪われてしまうので注意が必要です。
コーヒーや紅茶などカフェインが含まれるものを飲みすぎるのもNG。
カフェインの効果でアドレナリンが分泌され、コーヒーや紅茶を飲んだ直後は眠気が飛んだように感じますが、効果は短いです。
時間の経過とともに飲む前よりもだるさを感じてしまうため、コーヒーや紅茶を飲む場合には適度な量にしましょう。
⑤女性ホルモンのバランスの乱れ
女性の場合は月経の周期に関係してだるさを感じることも。
月経前の不快な症状を総称して”月経前症候群” ,”PMS “と呼びます。
PMSの症状は人によってさまざまですが、代表的な症状はだるさや肌荒れ,乳房の張りやイライラといったものです。
PMSは月経の周期によって女性ホルモンのバランスが乱れて起こるため、月経前一週間にだるさを感じる場合はPMSの可能性があります。
身体がだるい時の対処法
①良質な睡眠をとる
身体のだるさを感じる原因の一つとして自律神経の乱れが挙げられます。
自律神経を正常な状態に回復させるには睡眠がとても重要です。
②栄養のバランスに気をつける
食事を1日3回といっても、栄養が偏った食事であれば身体の不調が起こり、だるさを引き起こす可能性があります。
栄養バランスの良い食事を心がけ、疲労回復に努めましょう。
③正しい方法で入浴する
入浴によって血液の循環をよくするとだるさを解消できる可能性があります。
入浴にはリフレッシュ効果や自律神経スイッチを切り替える作用があります。
ただし、43度以上の熱いお湯に肩まで浸かると体温や心拍数、血圧などが急激に変化してしまうため、それを調整する自律神経に大きな負担をかけることになります。
だるさを解消するためには、正しい方法で入浴する必要があります。
温度の目安は40度で、浸かる時間の目安は10〜15分。
入浴後は体を冷まさないように早めにタオルで水分を拭き取り、温熱効果を逃さないようにしましょう。
④適度に運動をする
ジョギングなどの有酸素運動で血液循環をよくすると、疲労の原因物質とされる乳酸が筋肉や肝臓にて、より効果的に処理されるようになりだるさの軽減が期待できます。
身体のだるさに効果的なツボ
・足三里(あしさんり)・・・長寿のツボと言われ、刺激すると全身の脱力感や倦怠感が取れて心身共に活力が湧きます。
膝の下のくぼみから指4本分下がった向こうずねのすぐ外側にあるツボ。
・湧泉(ゆうせん)・・・体力や気力を高めるパワーの泉。
ここを刺激すると、疲労や倦怠感が消え、ぐんぐんやる気が湧いてきます。
足の裏の中央よりやや上、足の指を曲げたときにへこむところにあるツボ。
いかがでしたでしょうか?
だるさは身体を休めるためのサインです。
放っておくと疲労が蓄積して心身のさまざまな不調につながる場合があります。
だるさを感じたら十分な休息を取ることが大事。
ツボ押しなどでリフレッシュすることもだるさの改善に効果的です。
当院では、そんな身体のだるさを取るための治療を行うことができます。
ツボに対して鍼や灸を使った治療、手技両方、その方に合わせたオーダーメイドの治療を行います。身体がだるい、スッキリしない、そのような症状が続いているあなたにとても有効な治療です。是非一度ご相談ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。