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立ちくらみ・ふらつきの要因と対策
2026年2月12日

立ちくらみとは、立ち上がった時に数秒から数分程度ふらつきやクラっとしたりフワフワと浮遊感が起こったりすることを言います。
頭からスーッと血の気が引くような感覚や気が遠くなるような感覚など、人によって感じ方はさまざまです。
立ちくらみ・ふらつきの要因

①神経調節性失神
神経調節性失神とは、自律神経の乱れで脳への血流を調節する神経がうまく働かなくなってしまうことで生じる失神です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類が存在します。
交感神経とは緊張した時に働く神経です。
血圧を上げたり心拍数を上げたりする働きがあります。
副交感神経は逆にリラックスした時に働き、血圧を下げて消化管の働きを活発にします。
日常生活では2つの神経が状況に合わせてうまく調節されますが、神経調節性失神ではそのバランスが悪くなり、脳の血流が途絶える結果「立ちくらみ」に至ります。
②起立性低血圧
人は寝ている状態から立つ状態になると、500~800mlの血圧が脚や内臓に移動するため心臓への血液量が少なくなります。
そのため一時的に血圧は下がりますが通常の場合、血液の変動に対応する「圧受容器-反射系」が血圧を一定に保とうとします。
起立性低血圧はこの「圧受容器-反射系」がうまく作動せずに起立時に大きく血圧低下を起こし、脳の血流が低下することで失神に至ります。
具体的には立ち上がる時に自律神経が血管を収縮させて血圧を一定に保つはずですが、この反応が遅れたり不十分になったりすると血圧が下がり立ちくらみやめまい、失神などの症状を引き起こしやすくなります。
一般的な原因は
・ビタミンやミネラル不足
・貧血
・長期の臥床・加齢・に伴う血圧調節の変化
・自律神経機能障害
などがあります。
また食後の起立性低血圧もよく見られ、これは炭水化物を多く含む食事を摂るとインスリン反応と消化管での血液貯留が生じてふらつく原因になります。
③全身性疾患や脳疾患など
立ちくらみの多くは「起立性低血圧」や「不整脈」などの循環器疾患が起こりますが、背景として例えば次のような全身疾患や脳疾患が隠れていることがあります。
・脱水:体内の水分が不足すると血液の流れが悪くなり、立ちくらみを引き起こしやすくなる。
・妊娠:妊娠中、特につわりの初期になると水分不足などの影響で吐き気とともに立ちくらみになることが多くなる。
・貧血:酸素を運ぶ赤血球が不足すると脳への酸素供給が不足し、立ちくらみやめまいを引き起こすことがある。
・甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの不足により、体の代謝が不足して疲労感や立ちくらみを引き起こすことがある。
・ミネラルやビタミン不足:特にビタミンB12の不足は赤血球の生成を妨げるとともに神経の障害をきたし、立ちくらみを生じやすくなる。
・耳鼻科疾患:耳には三半規管といって平衡感覚をつかさどる部分が存在します。
その三半規管がさまざまな理由で障害された場合、めまいや立ちくらみとして表現されることがあります。
・不整脈:発作性心房細動や頻脈などのさまざまな不整脈で立ちくらみが生じることがあります。
・低血糖:低血糖でも一時的に立ちくらみが生じることがあります。
特にインスリン治療をされている方は注意が必要です。
・更年期障害:女性ホルモンのエストロゲンは血圧にも大きく関わるホルモンです。
・薬物性失神:利尿薬やα遮断薬、抗うつ薬、神経を調節する薬などが誘発することがあります。
このように自律神経のバランスが悪いだけと思っていたものが背景で疾患が隠れている場合があります。
立ちくらみの対策

①何よりも安静に
もっとも大切なのは安静にすることです。
特に、意識を失ってしまう事なども想定して周りに物がない環境が望ましいです。
②急に立ちがらない
朝ベッドから立ち上がる時、座っている状態から立ち上がる時にゆっくりと立ち上がることを心がけましょう。
特に起床時はベッドの上でゴロゴロと体を動かすなどして血流をよくしてから起き上がるようにしましょう。
③貧血改善につながる食事を摂る
レバー,ほうれん草,赤身の魚,大豆など鉄分やタンパク質を豊富に含む食品を意識的に摂取し、貧血を改善することも大切です。
④血行を良くする
適度な運動,身体を温める入浴などによって普段から血行を良くしておくことが大切です。
冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎにも注意が必要です。
⑤自律神経を整える
規則正しい生活リズム,十分な睡眠,ストレスの解消によって自律神経を整えましょう。
脳の血流が適切に調整され、立ちくらみの改善・予防に役立ちます。
いかがでしたでしょうか?
立ちくらみにはさまざまな原因があります。
立ちくらみによる大きな怪我や重大な病が潜んでいる可能性もありますので早めに対策しましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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